【Blender 5.2】押し出し・面の差し込みの使い方|初心者でも分かるモデリングの基本

Blenderを挫折しない教えを考えたAI-NO5

Blenderで3Dモデルを作っていると、「この部分を伸ばしたい」「ここに新しい面を作りたい」という場面がたくさん出てきます。そんなときに覚えておきたいのが、

  • 【押し出し】
  • 【面の差し込み】

です。特に【押し出し】は、Blenderでモデリングをするときに何度も使う基本機能です。しかし、Blenderを始めたばかりだと、

「押し出しって何を押し出すの?」 「面を差し込むと何が変わるの?」 「右クリックのメニューとツールバー、どっちを使えばいいの?」

と分かりにくいですよね。

そこでこの記事では、Blender 5.2の日本語UIを使って、「押し出し」と「面の差し込み」の意味から、実際の操作方法まで初心者向けに丁寧に解説します。まずは難しく考えず、

面を伸ばす = 押し出し 面の中に新しい面を作る = 面の差し込み

と覚えておけば大丈夫です。

押し出しとは?

まずは【押し出し】から覚えましょう。押し出しとは、簡単にいうと、

選択した頂点・辺・面を元のメッシュにつなげたまま、新しい形を作る機能

です。例えば、Cube(立方体)の上面を選択して、上方向に押し出してみましょう。すると、上面だけが移動するのではなく、元の面と新しく移動した面の間に側面が作られます。その結果、立方体が縦に伸びた形になります。

これが【押し出し】です。Blenderでは、押し出した部分が元のメッシュにつながった状態で新しいジオメトリとして作られるため、モデルの形を大きくしていくときに非常に便利です。

「移動」と「押し出し」は何が違う?

ここは初心者の方にぜひ覚えてほしいポイントです。例えばCubeの上面を選択して、【G】キーを押してから【Z】キーを押すことで上に移動したとします。すると、上面が移動してCubeの形が変わります。

では、【押し出し】を使うとどうなるでしょうか?上面を選択して、【E】キーを押して上に移動します。すると、元の面と移動した面の間に新しい側面が作られます。

つまり、

  • 【G】キー = 選択したものを移動する
  • 【E】キー = 新しいジオメトリをつなげながら押し出す

という違いがあります。この違いは、Blenderでモデリングを始めるうえで非常に重要です。

実際にCubeを押し出してみよう

それでは、実際にCubeを使って練習してみましょう。

  1. Cubeを用意する
    • まずは3DビューポートにCubeを用意します(最初から表示されているCubeをそのまま使っても構いません)。
  2. 編集モードに入る
    • Cubeを選択した状態で【Tab】キーを押します。これで【編集モード】に切り替わります(押し出しは、基本的にこの編集モードで行います)。
  3. 面選択にする
    • キーボードの【3】キーを押して、【面選択】にします。Cubeの面をクリックして、上側の面を選択してみましょう。
  4. 【E】で押し出す
    • 上面を選択した状態で【E】キーを押します。そのままマウスを動かすと、選択した面が上方向へ移動し、元の面との間に新しい側面が作られます。
  5. 【Z】で真上に押し出す
    • マウスを自由に動かすのではなく、真上に押し出したい場合は、【E】キーを押したあとに【Z】キーを押す操作をします。これでZ軸方向に押し出すことができます。

さらにキーボードから数値を入力することもできます。例えば、【E】キーを押したあとに【Z】キーを押し、そのあとに【2】キーを押して【Enter】キーを押すと、Z軸方向へ「2」の距離だけ正確に押し出せます。Blenderでは、このようにショートカットと軸、そして数値を組み合わせることで、正確なモデリングができます。

押し出しの基本ショートカットは【E】

押し出しを覚えるなら、まずこれだけ覚えてください。

操作手順動きの意味
【E】 キーのみ選択した部分を押し出す

「モデリング中に面を伸ばしたい」と思ったら、面を選択して【E】キーを押し、マウスを動かすという流れです。これが押し出しの基本になります。

頂点や辺も押し出せる

「押し出し」と聞くと、面だけを押し出すように思うかもしれません。実際には、押し出しは頂点・辺・面に対して使用できます。

  • 頂点を選択して【E】を押す = 新しい辺を作る
  • 辺を選択して【E】を押す = 新しい面を作りながら辺を伸ばす
  • 面を選択して【E】を押す = 新しい面と側面を作りながら立体を伸ばす

この仕組みを理解すると、「押し出しがなぜモデリングで重要なのか」が分かってきます。

押し出しにはいくつかの種類がある

Blender 5.2には、通常の押し出しだけでなく、用途に応じた複数の押し出し機能があります。最初から全部覚える必要はありません。まずは普通の【押し出し】を使えるようになれば十分です。

慣れてきたら、メニューやツールバーから以下の種類も使ってみましょう。

  • 押し出し(法線方向):面の向いている方向に沿って厚みをつけたいとき
  • 押し出し(個別):複数の面をそれぞれの方向に個別に押し出したいとき
  • 多様体を押し出し:重なり合う不要なジオメトリを整理しながら処理する機能

編集モードでメニューを表示する

編集モードで【Alt】キーを押しながら【E】キーを押すと、押し出しに関するメニューが表示されます。Blender 5.2では、ここから目的に合った押し出し方法を選択できますが、初心者のうちは【E】キーによる基本の押し出しだけ覚えておけば大丈夫です。

面の差し込みとは?

ここからは、もう一つの重要な機能である【面の差し込み】を説明します。面の差し込みとは、

選択した面の内側に、新しい面を作る機能

です。例えばCubeの上面を選択して【面の差し込み】を使うと、上面の内側にもう一つ小さな面ができます。イメージとしては、「大きな四角形の中に、小さな四角形を作る」ような操作です。

これだけでは何に使うのか分かりにくいかもしれませんが、この機能はモデリングで非常に役立ちます。例えば「この面の内側だけを押し出したい」という場合、まず面の差し込みで内側に面を作り、その小さな面を押し出すことで、ドアや窓、凹み、段差などを作ることができます。

実際に面を差し込んでみよう

それではCubeを使って練習してみましょう。

  1. Cubeを編集モードにする
    • Cubeを選択して【Tab】キーを押します。
  2. 面選択にする
    • 【3】キーを押して、面選択にします。
  3. 面を選択する
    • Cubeの上面をクリックします。
  4. 【I】を押す
    • 上面を選択した状態で【I】キーを押します。すると、面の内側に新しい面が作られます。マウスを動かすと、内側にできる面の大きさを調整できます。
操作手順動きの意味
【I】 キーのみ選択した面の内側に新しい面を作る

「面の中に、もう一つ面を作りたい」と思ったら、面を選択して【I】キーを押し、マウスを動かすと覚えておきましょう。

「面の差し込み」と「押し出し」を組み合わせてみよう

ここからが、今回の内容で特に覚えてほしいところです。【面の差し込み】と【押し出し】は、一緒に使うことでモデリングの幅が大きく広がります。例えば、Cubeの上面に「へこみ」を作ってみましょう。

  1. 上面を選択する
    • Cubeを編集モードにして、【3】キーで面選択にし、上面をクリックして選択します。
  2. 面を差し込む
    • 【I】キーを押して、面の内側に新しい面を作ります。
  3. 内側の面を押し込む
    • 面の差し込みが終わったら、その内側の面を選択した状態で、【E】キーを押して下方向に押し込みます。

すると、Cubeの上面にきれいなへこみができます。これが、面の差し込み → 押し出しという組み合わせです。この組み合わせを使えば、ドア、窓、モニター画面、ボタン、溝、凹み、段差などを簡単に作れるようになります。

押し出しと面の差し込みの違いまとめ

ここで2つの機能を整理してみましょう。

機能何をする?ショートカット
押し出し選択した部分をつなげたまま伸ばして新しい形を作る【E】
面の差し込み面の内側に新しい面を作る【I】

もっと簡単に覚えるなら、

  • 【E】キー = 外へ伸ばす・内へ押し込む
  • 【I】キー = 面の中に新しい面を作る

です。そして、【I】キーを押したあとに【E】キーを押すという流れを覚えるだけで、モデリングの表現力がグッと広がります。

右クリックやツールバーからも操作できる

押し出しや面の差し込みは、ショートカットだけでなくメニューやツールバーからも操作できます。

  • 右クリックメニュー: 編集モードで右クリックをすると、その時の選択状態に応じたメニュー(押し出しや面を差し込むなど)が表示されます。どこにあるか迷ったときに確認してみましょう。
  • ツールバー: 画面左側のツールバーには、移動や回転だけでなく、各種押し出しや面の差し込みアイコンが用意されています。

慣れてきたら、スムーズに作業できるショートカットの 【E】 や 【I】 を使っていくのがおすすめです。

初心者がよく間違えるポイント

【G】と【E】を間違えない

【G】は移動、【E】は押し出しです。面を単純に移動したいなら【G】キー、新しいジオメトリを作りながら伸ばしたいなら【E】キーを使い分けましょう。

押し出したあとに、もう一度【E】を押すと?

押し出しを行った直後は、新しく作られた部分が選択されたままになっています。その状態でさらにもう一度【E】キーを押すと、さらにはもう一段階押し出すことができます。何度も繰り返しながら、モデルを少しずつ作っていくことができます。

まとめ|まずは「Tab・3・I・E」を覚えよう

今回は、Blender 5.2の基本的なモデリング機能である【押し出し】と【面の差し込み】について解説しました。

覚えることを整理すると、以下のようになります。

操作ショートカット動きの意味
編集モード【Tab】モデルの形を編集するモードに切り替える
面選択【3】面を選ぶモードにする
面の差し込み【I】面の内側に新しい面を作る
押し出し【E】面などをつなげて新しく伸ばす

まずはCubeを使って、「面を差し込んで(I)、押し出す(E)」という動作を何度も試してみましょう。少しずつ操作に慣れてくると、「ここをこうしたらこんな形になる」という楽しい感覚が身についてきますよ!

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