Blenderで3Dモデルを作っていくためには、「編集モード」を使えるようになることが大切です。しかし、Blenderを始めたばかりだと、
「オブジェクトモードと編集モードって何が違うの?」
「頂点・辺・面ってどこのこと?」
「数字キーの1・2・3を押したら何が変わったの?」
と、分からないことが多いと思います。
そこでこの記事では、Blender 5.2を使って、編集モードの基本操作を初心者向けに分かりやすく解説します。難しい専門用語はできるだけ使わず、
オブジェクトモード から 編集モード、そして 頂点・辺・面 を実際に動かしてみる
という順番で説明していきます。この記事を読み終わるころには、Blenderの3Dモデルを「自分で形を変える」ための基本が分かるようになります。
そもそも「編集モード」とは?
まず、Blenderには大きく分けて、【オブジェクトモード】と【編集モード】という2つのモードがあります。この2つは名前が似ていますが、できることが大きく違います。
簡単に言うと、
- オブジェクトモード = 物体そのものを動かす
- 編集モード = 物体の形を作り変える
と覚えてください。例えば、Cube(立方体)があるとします。
オブジェクトモードの場合
箱そのものを動かします。「箱を右に移動する」「箱を回転する」「箱を大きくする」「小さくする」「複製する」「削除する」といった、箱全体を操作するイメージです。
編集モードの場合
箱を構成している部分を動かします。「箱の右上の角だけ動かす」「この面だけ伸ばす」「この辺を移動する」といった、箱の形そのものを作り変えることができます。
💡 イメージで例えると
- オブジェクトモード = 完成した粘土を丸ごと動かす
- 編集モード = 粘土をこねて形を変える
オブジェクトモードと編集モードを切り替える方法
では、実際にモードを切り替えてみましょう。Blenderの3Dビューポート左上に、現在のモードが表示されています(通常は【オブジェクトモード】になっています)。Cubeなどのオブジェクトを選択した状態でここをクリックすると、【編集モード】を選択できます。
【Tab】キーでも切り替えられる
もっと簡単な方法があります。キーボードの【Tab】を押してみてください。すると、オブジェクトモードと編集モードを瞬時に切り替えられます。
Blenderではこの操作を非常によく使うため、「編集モードに入るにはTab」と覚えておきましょう。
| 操作・ショートカット | 動き |
| 【Tab】 | オブジェクトモードと編集モードの切り替え |
編集モードに入ると何が変わる?
Cubeを選択して【Tab】を押してみましょう。すると、Cubeの周囲に点や線が表示されます。この点や線が、3Dモデルの形を作っている部品です。
Blenderでは、主に次の3つを使ってモデルを編集します。
- 頂点
- 辺
- 面
この3つは、Blenderでモデリングをするうえで非常に重要です。
「頂点・辺・面」って何?
最初は言葉だけだと分かりにくいので、簡単に説明します。
① 頂点とは?
頂点は、3Dモデルの「角」にあたる部分です。例えばCubeなら、8個の角があります。その1つ1つが頂点です。
- イメージ: 「点」 = 頂点
この頂点を動かすと、モデルの形も変わります。例えばCubeの上にある頂点だけを上へ動かせば、立方体を斜めにしたり、特殊な形にしたりできます。
② 辺とは?
辺は、頂点と頂点をつないでいる「線」の部分です。Cubeの角と角をつないでいる線が辺です。
- イメージ: 「線」 = 辺
辺を選択して移動すると、その辺を構成している頂点も一緒に動きます。
③ 面とは?
面は、辺に囲まれた「平らな部分」です。Cubeなら上下左右前後の6つの面があります。
- イメージ: 「平らな部分」 = 面
面を選択して移動すると、その面を構成している頂点や辺も一緒に動きます。
| 名称 | 簡単なイメージ |
| 頂点 | 点・角 |
| 辺 | 線 |
| 面 | 平らな部分 |
3Dモデルは、この頂点・辺・面の組み合わせによって形作られています。そのため、編集モードではこの3種類を選択して形を変えていくことになります。
頂点・辺・面を切り替える方法
編集モードに入ったら、画面上部に3つの選択モードがあります。左から【頂点選択】【辺選択】【面選択】となっており、クリックすることで切り替えられます。
数字キー1・2・3でも切り替えられる
キーボードを使えばもっと簡単です。編集モードで、
- 【1】 = 頂点選択
- 【2】 = 辺選択
- 【3】 = 面選択
となります。ここで注意してください。この【1】【2】【3】は、キーボード上部にある数字キーです(テンキーの1・2・3ではありません)。
| 選択モード | ショートカット |
| 頂点選択 | 【1】 |
| 辺選択 | 【2】 |
| 面選択 | 【3】 |
Blenderではこの3つの切り替えを頻繁に使います。「1=点、2=線、3=面」と覚えておきましょう。
実際に頂点を動かしてみよう
ここからは、実際にCubeの形を変えてみましょう。
- まずCubeを選択して、【Tab】を押して編集モードにします。
- 【1】を押して頂点選択にします。
- Cubeの角をクリックして、1つの頂点を選択します。
【G】で頂点を移動する
頂点を選択した状態で【G】を押すと、マウスを動かすだけで選択した頂点が自由に移動します。これだけでCubeの形が変わります。
X・Y・Z方向を指定して移動する
Gだけでも移動できますが、Blenderでは方向を指定して移動することができます。
- 【G】キーを押してから【X】キーを押す = X軸方向だけに移動
- 【G】キーを押してから【Y】キーを押す = Y軸方向だけに移動
- 【G】キーを押してから【Z】キーを押す = Z軸方向だけに移動
Blenderでは、「Gを押してからX・Y・Zで方向を指定する」という操作を非常によく使います。これは頂点だけでなく、辺や面を動かすときにも使えます。
| 操作手順 | 動きの意味 |
| 【G】 キーのみ | 自由に移動 |
| 【G】 のあとに 【X】 を押す | X軸方向へ移動 |
| 【G】 のあとに 【Y】 を押す | Y軸方向へ移動 |
| 【G】 のあとに 【Z】 を押す | Z軸方向へ移動 |
辺を動かしてみよう
次は辺を編集してみます。
- 【2】を押して、辺選択モードにします。
- Cubeの辺をクリックして選択します。
- 【G】で動かしてみます。
辺を構成している頂点も一緒に動くため、例えば上側の辺を上へ動かすと、Cubeを縦方向に伸ばしたような形にできます。
面を動かしてみよう
続いて、
- 【3】を押して面選択モードにします。
- Cubeの面をクリックして選択します。
- 【G】を押して動かしてみます。
例えばCubeの上面を上に動かせば、Cubeを縦に大きく伸ばすことができます。このように、頂点・辺・面のどこを選択するかによって、モデルの形の変え方が変わります。
回転する【R】と、大きさを変える【S】
移動だけでなく、回転や拡大縮小もできます。
回転【R】
辺や面などを選択して【R】を押すと回転できます(例:【R】を押したあとに【X】を押すと、X軸を基準に回転します)。
- 【R】 = 回転
- 【R】のあとに【X】 / 【Y】 / 【Z】を押す = 各軸を基準に回転
大きさを変える【S】
辺や面を選択して【S】を押すと、選択した部分の大きさを変えられます。
- 【S】 = 拡大・縮小
- 【S】のあとに【X】 / 【Y】 / 【Z】を押す = 各方向の拡大・縮小
💡 「G・R・S」はBlenderの基本操作
【G】=移動、【R】=回転、【S】=拡大・縮小。これはオブジェクトモードでも編集モードでも基本的に使う超重要操作です。
編集モードでは「選択」がとても重要
Blenderのモデリングでは、操作そのものよりも「どこを選択しているのか」を意識することが非常に大切です。
- 「Cube全体を大きくしたい」 オブジェクトモードでCubeを選択して【S】
- 「Cubeの上だけ伸ばしたい」 編集モードに入り、上の面などを選択して【G】
同じ「大きくする」「動かす」という操作でも、どのモードで、何を選択しているかによって結果が変わります。ここが最初は少し難しいところですが、「全体を操作したい /オブジェクトモード」「形を作り変えたい / 編集モード」と覚えておけば分かりやすくなります。
ツールバーからも操作できる
Blenderには、キーボードだけでなく画面左側の【ツールバー】から操作する方法もあります。ツールバーには移動・回転・拡大縮小などの機能が用意されています。
ツールバーの名前を確認する方法
ツールバーのアイコンにマウスポインターを合わせて少し待つと、そのツールの名前が表示されます。「このアイコンは何だろう?」と思ったら、まずマウスを合わせて説明を確認する習慣をつけましょう。
ツールバーが表示されないとき
もし画面左側にツールバーが表示されていない場合は、3Dビューポートにマウスポインターを置いて【T】を押してみてください。表示・非表示が切り替わります。
| 操作・ショートカット | 動き |
| 【T】 | ツールバーの表示・非表示 |
初心者が覚えるべき編集モードの基本操作まとめ
ここまでの内容を整理してみましょう。
| 操作 | ショートカット |
| オブジェクトモードと編集モードの切り替え | 【Tab】 |
| 頂点選択 | 【1】 |
| 辺選択 | 【2】 |
| 面選択 | 【3】 |
| 移動 | 【G】 |
| 回転 | 【R】 |
| 拡大・縮小 | 【S】 |
| ツールバー表示・非表示 | 【T】 |
最初から全部覚える必要はありません。まずは Tab 1・2・3 等と G を実際に触ってみてください。
実際にCubeを変形して練習してみよう
最後に、ここまで覚えた操作を使って簡単な練習をしてみましょう。
- Cubeを選択する
- まず、Cubeをクリックして選択します。
- 編集モードに入る
- 【Tab】を押します。
- 面選択にする
- 【3】を押します。
- 上の面を選択する
- Cubeの上側の面をクリックします。
- 上に移動する
- 【G】を押したあとに【Z】を押し、上方向に移動します。
これだけで、Cubeが縦に伸びます。「面を動かしてモデルの形を変える」というBlenderモデリングの基本をこれで体験できました!次は、頂点や辺を選択して動かしてみましょう。
まとめ|まずは「Tab・1・2・3・G・R・S」を覚えよう
今回は、Blender 5.2の編集モードについて、初心者向けに解説しました。
編集モードでは、3Dモデルを構成している頂点・辺・面を編集できます。最初は操作を間違えても大丈夫です。「今は何を選択しているのか」「今はオブジェクトモードなのか、編集モードなのか」を確認しながら、実際にCubeを動かして少しずつ慣れていきましょう!

