Blenderを使い始めると、「3Dビューをもう1つ表示したい」「アウトライナーをもっと大きくしたい」「作業する画面を増やしたい」と思うことがあります。
そんなときに覚えておきたいのが、エリアの分割・結合です。
Blenderの画面は、3Dモデルを表示する「3Dビューポート」だけでできているわけではありません。たとえば、
- 3Dビューポート
- アウトライナー
- プロパティ
- タイムライン
- シェーダーエディター
など、目的の違う画面が組み合わされています。これらの画面を必要に応じて分割したり、元に戻したりすることで、Blenderを自分の作業に合わせた画面構成にできます。
この記事では、Blender 5.2の日本語UIを基準に、Blenderを始めたばかりの方でも分かるように、エリアの分割・結合・交換・新規ウィンドウへの複製方法を順番に解説します。
1. Blenderの「エリア」とは?
まず、「エリア」という言葉が初めての方も多いと思います。
Blenderでは、1つの画面の中に複数の編集画面があります。例えば、初期状態では大まかに次のような構成になっています。
- 中央:3Dビューポート
- 右上:アウトライナー
- 右下:プロパティ
- 下部:タイムライン
このように、それぞれの場所が独立した「エリア」です。
Blenderでは、エリアごとに表示するエディターを変更できます。例えば、3Dビューポートを分割して、一方をシェーダーエディターにすることもできます。つまり、エリアを自由に組み合わせることで、自分が作業しやすい画面を作れるということです。
2. エリアを分割する方法
エリアの分割には、主に2つの方法があります。
- 境界線を右クリックして分割する
- エリアの角からドラッグして分割する
まずは簡単な方法から見ていきましょう。
方法1:右クリックでエリアを分割する
エリアとエリアの境界部分にマウスポインターを移動します(例えば、3Dビューポートとタイムラインの境界部分など)。
そこで、【右クリック】を押します。 すると、エリアに関するメニューが表示されるので、【エリアを分割】を選択します。
分割位置を指定するための線が表示されます。
- 縦に分割する:左右に2つのエリアへ分けたい場合(3Dビューポート|3Dビューポートのような構成)
- 横に分割する:上下に2つのエリアへ分けたい場合
分割する位置を決めたら、クリックして確定します。
方法2:エリアの角からドラッグして分割する
もう1つの方法は、エリアの角を使う方法です。
エリアの角にマウスポインターを近づけると、カーソルが「+」のような形に変わります。この状態で、【左クリックしたままドラッグ】します。
エリアの内側へドラッグすると、エリアを分割できます。ドラッグする方向によって、縦方向・横方向の分割を使い分けられます。
💡 公式マニュアルのポイント Blender公式マニュアルでも、エリアの角から内側へドラッグすることで分割できると説明されています。(Blender Documentation)
3. エリアを結合して元に戻す方法
エリアを分割すると、当然ですが画面が細かくなっていきます。「分割したけれど、やっぱり元に戻したい」という場合は、エリアを結合します。
エリアの結合にも、基本的に2つの方法があります。
方法1:右クリックでエリアを結合する
エリアとエリアの境界部分にマウスポインターを移動し、【右クリック】します。表示されたメニューから【エリアを結合】を選択します。
すると、どちらのエリアを残すかを指定するための表示が出ます。残したい側のエリアをクリックすると、2つのエリアが1つに戻ります。
方法2:エリアの角からドラッグして結合する
エリアの角にマウスポインターを移動します。カーソルが「+」の形になったら、【左クリックしたまま、結合したい方向へドラッグ】します。
結合できる場所までドラッグすると、どちらのエリアを閉じるかを示す表示が出ます。そのままマウスボタンを離すと、エリアが結合されます。
⚠️ 注意点 結合する方向に対してエリアの大きさが合っていない場合、結合できないことがあります。これは、結合後も1つの長方形のエリアとして成立する必要があるためです。(Blender Documentation)
4. エリアを交換する方法
「分割や結合ではなく、2つの画面の中身だけ入れ替えたい」という場合は、エリアの交換を使います。例えば、左側が3Dビューポート、右側がシェーダーエディターとなっている場合に、左右の内容を入れ替えることができます。
右クリックからエリアを交換する
エリアの境界部分で【右クリック】をします。表示されたメニューから【エリアを交換】を選択し、その後、交換したいエリアをクリックします。これで2つのエリアの内容を入れ替えられます。
【Ctrl】を使ってエリアを交換する
もう1つの方法として、エリアの角からドラッグする方法があります。
エリアの角にマウスポインターを移動して、【Ctrl】(Macの場合は【Command(⌘)】)を押しながらドラッグします。交換したいエリアまでドラッグしてマウスボタンを離すと、2つのエリアの内容を交換できます。
5. エリアを新しいウィンドウとして表示する
Blenderでは、エリアを別のウィンドウとして切り離すこともできます。例えば、複数のモニターを使っている場合に非常に便利です。
右クリックから新しいウィンドウに複製する
エリアの境界部分で【右クリック】をします。表示されたメニューから【エリアを新規ウィンドウに複製】を選択すると、そのエリアが独立したBlenderウィンドウとして表示されます。
エリアの角から新規ウィンドウを作る
エリアの角にマウスポインターを移動し、【Shift】を押しながらドラッグします。エリアの外側へ少しドラッグすると、そのエリアを新しいウィンドウとして表示できます。
6. 分割・分割・結合を間違えたときは?
初心者のうちは、「分割したかったのに、変な方向に分割されてしまった」「結合するつもりが違うエリアを選んでしまった」ということがあります。そんなときは慌てなくて大丈夫です。
分割・結合を確定する前なら【右クリック】
エリアを分割・結合する操作中に、【右クリック】または【Esc】を押すと、操作をキャンセルできます。
「やっぱりやめたい」と思ったら、まず右クリックまたは【Esc】を試してみましょう。
7. 便利な表示ショートカット
1つのエリアを大きく表示する(最大化)
作業中、「今は3Dビューポートだけを大きく見たい」ということがあります。そんなときに便利なのが、エリアの最大化です。
大きくしたいエリアにマウスポインターを置いて、【Ctrl+Space】を押します。すると、そのエリアがBlenderのウィンドウいっぱいに表示されます。もう一度押すと元のレイアウトに戻ります。
💡 ポイント マウスポインターが置かれているエリアが最大化されるため、大きくしたいエリアの上にポインターを置いてからショートカットを押してください。
4分割表示について
3Dモデルをいろいろな方向から確認したい場合、以前のバージョンではショートカットがありましたが、Blender 5.2ではショートカットを暗記するよりも、3Dビューポートの視点操作や、必要に応じてエリア分割を使うほうが分かりやすいでしょう。
8. エリアを閉じる方法と「画面が消えた」ときの復旧
エリアを閉じる方法
エリアを削除して、隣のエリアと1つに戻したい場合は、上部メニューの【ビュー】→【エリア】からエリア関連の操作を利用できます。ここにある【エリアを閉じる】を使うと、現在のエリアを閉じることができます。
間違えてエリアを閉じてしまったら?
初心者の方が特に困りやすいのが「画面を消してしまった!」というケースです。例えば3Dビューポートを閉じてしまうと驚くかもしれませんが、Blenderが壊れたわけではありません。
復旧の手順は以下の通りです。
- エリアを分割する
- 新しくできたエリアの左上にあるエディタータイプのアイコンをクリックする
- 表示したいエディター(例:【3Dビューポート】)を選択する
Blenderの画面は「エリア」と「エディター」の組み合わせで構成されているため、この仕組みを覚えておけばいつでも落ち着いて復旧できます。
9. Blenderの代表的なエリアを覚えよう
Blenderを始めたばかりなら、まずは次の3つを覚えておくと十分です。
- 3Dビューポート:中央にある最も使用する大きな画面。3Dモデルを作ったり動かしたりします。
- アウトライナー:通常は右上にあります。オブジェクト、カメラ、ライト、コレクションなどを一覧確認できます。
- プロパティ:通常は右側の下部にあります。選択したオブジェクトの詳細設定やマテリアルなどを変更します。
まとめ|Blenderのエリア操作を覚えて作業しやすい画面を作ろう
今回は、Blender 5.2のエリアの分割・結合について詳しく解説しました。
初心者のうちは、まず次の操作を覚えておけば十分です。
- 【右クリック】→【エリアを分割】で画面を分ける
- 【右クリック】→【エリアを結合】で元に戻す
- 【Ctrl】+ドラッグでエリアの内容を交換する
- 【Ctrl+Space】でエリアを最大化する
Blenderでは、作業内容に合わせて画面を変更できるようになると、作業効率が大きく変わります。まずは3Dビューポートを2つに分割してみるところから練習してみましょう!

