【Blender 5.2】フィルで面を張る方法|F・フィル・グリッドフィルの違いを解説

Blenderを挫折しない教えを考えたAI-NO15

Blenderで3Dモデルを作成していると、次のような場面によく遭遇します。

  • 「誤って消してしまったメッシュの穴を綺麗に塞ぎたい」
  • 「頂点や辺をつないで新しい面を作りたい」
  • 「穴を埋めたけれど、三角形にならず美しい四角形(クワッド)で格子状に張りたい」

このような時に活躍するのが「面張り(フィル)」機能です。

Blenderには、最も基本的な 「Fキー」 をはじめ、広範囲を三角形で素早く埋める 「フィル」、そしてトポロジー(面の流れ)を四角形格子で綺麗に保つ 「グリッドフィル」 など複数の方法が用意されています。

この記事では、Blender 5.2の最新仕様に合わせ、それぞれの特徴・操作手順・使い分けのコツを初心者向けに分かりやすく解説します。

1. まずはこれから!最も基本となる「Fキー」で面を作る

Blenderで面を張る操作の第一歩は、キーボードの F キーです。

「Face(面)を作る」の「F」と覚えておきましょう。

【Fキーの基本操作】

1. 編集モード(Tab)に入る
2. 面を張りたい部分の「頂点」または「辺」を選択する
3. 「F」キーを押す

頂点・辺を選択してFキーを押す手順

  1. Tab キー を押して「編集モード」に切り替えます。
  2. キーボードの 1(頂点選択)または 2(辺選択)を押します。
  3. 面を作りたい枠組みとなる頂点(3つ以上)または辺を選択します。
  4. F キー を押すと、選択された範囲に面が作成されます。

💡 便利なテクニック:Fキーの連続面作成

1つの面を作成した後、隣接する辺を選択して F キーを連打すると、Blenderが隣の頂点構造を自動判別してスピーディーに面を連続作成してくれます。簡単な板ポリゴンや直線的な形状を組み立てる際に重宝します。

2. 三角形メッシュで穴を塞ぐ「フィル(Fill)」

選択した境界線(エッジループ)の内側全体を、自動的に面で埋めてくれるのが 「フィル(Fill)」 機能です。

Fキーで巨大な多角形(Nゴン)を作ってしまうと、後から曲げたりモデリングを調整したりする際に崩れやすくなります。フィルを使うと、内側を細かく三角形に分割しながら面を張ってくれます。

フィルの操作手順

  1. 編集モードで、穴の周りの辺(エッジループ)を全選択します(Alt + 左クリック でループ選択)。
  2. ヘッダーの 「面」メニュー ➔ 「フィル」 を選択します(ショートカット: Alt + F)。
操作ショートカットキー特徴
フィル(Fill)Alt + F選択範囲の内側を**三角形(Tris)**で埋め尽くす

⚠️ 注意点

フィルは素早く穴を塞げますが、作成される面は「三角形」中心になります。キャラクターや曲面を扱うモデリングでは、次に紹介する「グリッドフィル」を使うのが理想的です。

3. 四角形で綺麗な格子を作る「グリッドフィル(Grid Fill)」

モデリングにおいて最も美しく、後からの編集(サブディビジョンサーフェス適用やループカット)がしやすいのが 「グリッドフィル」 です。

グリッドフィルを実行すると、境界となるエッジループから内部に向けて、すべて四角形(Quads)の綺麗な格子状に面を自動生成してくれます。

グリッドフィルの操作手順

  1. 編集モードで、穴の周囲のエッジループを Alt + 左クリック で一括選択します。
  2. 画面上部のメニューから 「面」➔「グリッドフィル」 を選択します。
  3. 画面左下に表示される 「グリッドフィル」調整パネル で見た目を微調整します。

グリッドフィルの重要設定:「スパン」と「オフセット」

グリッドフィルを実行した直後は、画面左下のオペレーターパネルで以下の2つの数値を調整できます。

  • スパン(Span)
    格子(グリッド)の分割列数を指定します。穴の形状に合わせてグリッドの密度を変更できます。
  • オフセット(Offset)
    グリッドの傾き(回転軸)を変更します。「面は張れたけれど格子の向きが斜めになって歪んでいる」という場合は、オフセットの数値を前後に動かすとまっすぐ綺麗な向きに整います。

💡 スパンとオフセットの覚え方

  • スパン ➔ 分割数の細かさを調整
  • オフセット ➔ 格子の向き・回転を調整

4. グリッドフィルでエラーが出る(上手くいかない)時の原因と対処法

グリッドフィルを実行した際、赤文字でエラーが出たり処理がキャンセルされたりすることがあります。Blender 5.2では、境界ループの構造が適切でない場合に発生します。

よくあるエラー原因とチェックリスト

  • チェック1:境界線が1つの綺麗な閉じたループになっているか?
    途中で辺が途切れていたり、関係のない内部の頂点・辺まで一緒に選択されているとエラーになります。
  • チェック2:対向する辺の数が均等に対応しているか?
    グリッドフィルは「4つの角」を持つ境界構造を前提として計算されます。極端に歪んだ形状や、頂点の配置が著しく不均一な場合は、事前にナイフツールや接続(J)で境界を整える必要があります。
  • チェック3:重複頂点(2重になった頂点)がないか?
    見た目はつながって見えても、頂点が重なっていると計算に失敗します。全選択(A)して M ➔ 「距離で」 を実行し、重複頂点を結合してから再試行してください。

5. F・フィル・グリッドフィルの使い分け比較

各コマンドの特徴と、どのような場面で使い分けるべきかを一覧表にまとめました。

機能ショートカット / メニュー生成される面おすすめの用途
FキーF単一の面(四角形・Nゴン)頂点3〜4個の隙間を埋める、平らな単一面を作る
フィルAlt + F(または面メニュー)三角形 の集合平面ではない複雑な穴を、とにかく素早く埋めたいとき
グリッドフィル面メニュー ➔ グリッドフィル四角形 の格子状円筒の蓋や有機的なモデルの穴を、綺麗なトポロジーで埋めたいとき

6. 【実践ハンズオン】立方体に穴を開けて面を復元してみよう!

実際に手を動かして、3つの面張り方法の違いを試してみましょう。

【ハンズオンの流れ】

STEP 1: 立方体を追加し、上面の面を削除して穴を作る
STEP 2: 穴の周囲の辺を選択する
STEP 3: 「Fキー」「フィル」「グリッドフィル」をそれぞれ試す

  1. Shift + A ➔ 「メッシュ」➔「立方体」 を追加します。
  2. Tab キー で編集モードに入り、3 キー(面選択モード)を押します。
  3. 上面の面を選択し、X ➔ 「面」 で削除して穴を開けます。
  4. 2 キー(辺選択モード)にし、Alt + 左クリック で開いた穴の周囲4辺を選択します。
  5. まず F を押してみましょう。1枚の大きな四角形面で穴が塞がります。
  6. Ctrl + Z で元に戻し、次は 「面」メニュー ➔ 「グリッドフィル」 を試してみましょう。格子状に美しい面が張られるのが確認できます。

7. まとめ&ショートカット一覧

モデリングにおいて「綺麗な面を貼る」ことは、後々の作業効率やレンダリング時の美しい影の表現に直結します。

操作内容ショートカットキーメニュー位置
基本の面作成F–
三角形フィルAlt + F編集モード ➔ 面 ➔ フィル
四角形グリッドフィル–編集モード ➔ 面 ➔ グリッドフィル
重複頂点の削除(エラー予防)M(距離で)編集モード ➔ 頂点 ➔ 統合 ➔ 距離で

覚えておくべき3つのポイント

  1. 小さな隙間や単一面なら「Fキー」!
  2. 曲面や重要な穴あけの復元には「グリッドフィル」!
  3. グリッドフィルで向きがズレたら「オフセット」を調整する!

まずは基本の F キー からマスターし、慣れてきたらモデルの形状に合わせて 「グリッドフィル」 を使いこなしていきましょう!

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